「世論調査はあてにならない」という批判がある一方で、選挙期間中に各社が実施する情勢調査の的中率は極めて高い水準を維持しています。投開票日の夜、開票率0%の段階でテレビ画面に「当選確実」のテロップが次々と打ち出される光景は、世論調査の技術が決して形骸化していない証拠といえます。
情勢調査が高い的中率を誇る理由は、通常の世論調査とは異なる独自の補正アルゴリズムと出口調査の組み合わせにあります。メディア各社は、電話による綿密な事前調査に加え、実際の投票所から出てきた有権者を対象とする「出口調査」を数万人規模で実施します。
さらに、過去数十年にわたる選挙区ごとの投票率データ、組織票の固さ、態度未定層の最終的な投票先傾向などを組み合わせて統計モデルを構築しています。電話口での単純な支持率集計にとどまらず、多角的なデータを掛け合わせて多層的な分析を行っているからこそ、選挙情勢においては極めて正確な予測が可能となっています。