彼のキャリアは決して平坦なものではなかった。東映のニューフェイスとして芸能界に足を踏み入れたものの、下積み時代は長く、大部屋俳優として斬られ役や名もないチョイ役をこなす日々が続いた。しかし、どんな小さな役でも直向きに向き合う姿勢が、徐々に監督やプロデューサーの目に留まっていく。
やがて『刑事ドラマ』の硬派な刑事役や、重厚な『時代劇』におけるキーパーソンとして頭角を現した。愚直で情に厚いキャラクターから、癖のある悪役まで幅広くこなす演技力は、厳しい下積み時代に培われたものだ。叩き上げた実力派だからこそ、画面から溢れ出る圧倒的なリアリティがある。