メル画の爆発的普及を語る上で外せないのが、当時の若者文化を牽引したWEBサービス「魔法のiらんど」の存在だ。ガラケー向けホームページ作成サービスの先駆けとして一世を風靡した同プラットフォームは、携帯小説という新たな文学ジャンルを生み出す土壌となった。中でも『恋空』に代表される作品群は社会現象となり、中高生の生活のすべてを侵食したと言っても過言ではない。
現在はKADOKAWAの傘下で事業展開やブランドの統合が行われた歴史を持つが、あの時代に「魔法のiらんど」上の掲示板や個人サイトで大量に流通したメル画は、ファン同士の連帯感を生む重要なアイコンだった。お気に入りの小説のセリフや、物語の主人公から届いたかのようなメール画像を保存し、待ち受け画面に設定すること。それが若者たちの自己表現であり愛情の証明だった。