ペッパーくんが店頭の受付という表舞台から退いたことは、ロボット活用が失敗に終わったことを意味するのではない。ソフトバンクロボティクスをはじめとするロボティクス企業は、現場から得られた膨大なフィードバックをもとに、次なるフェーズへと舵を切っている。
現在の外食産業において主流となっているのは、受付などの「案内業務」ではなく、配膳や清掃といった「重労働の自動化」を行う実用ロボットだ。料理を運ぶ配膳ロボットや自動清掃マシンなど、目的に特化したロボット群が店内で静かに活躍している。受付には省スペースのタッチパネル端末、フロアには配膳ロボットという役割分担が確立されたことで、人間とロボットの協働スタイルはより現実的で無駄のない形へと進化した。