日本人の体格や健康状態の変化は、単なる医療データにとどまらず、社会学的な関心事としても頻繁に取り上げられている。例えば、過去の歴史的映像や科学検証番組をアーカイブしたNHKオンデマンドのコンテンツ群でも、明治時代以降の食生活の変化と日本人の体格向上の軌跡をテーマにしたドキュメンタリーが根強い人気を誇る。
戦後の劇的な身長伸長は、タンパク質摂取量の増加と衛生環境の改善という「環境の劇的変化」がもたらした成果だった。しかし、飽食の時代と言われる現代において、これ以上の平均値の劇的な上昇は見込みにくいという見解が定説となりつつある。メディアの関心も「どこまで伸びるか」から「いかに健康的に身体を発達させるか」へとシフトしている。