初期EXILEを語る上で避けて通れないのが、2006年3月の出来事です。検索エンジンや掲示板では今もなお清木場俊介 EXILE 脱退 経緯を巡り、「メンバーとの確執」「ATSUSHIとの不仲」といったセンセーショナルな噂が散見されます。しかし、公の取材記録や当時の関係者証言を精査すると、そうしたネット上の俗説は完全にピントが外れていることがわかります。
脱退の真因は、人間関係の破綻などではなく、アーティストとしての「表現の方向性の違い」でした。ダンス&ボーカルグループとして巨大なエンターテインメントへと拡大していくEXILEと、自身が作詞・作曲を手掛ける生粋のロックシンガーとして活動したい清木場の音楽的理想。その乖離が年々大きくなっていったことは、本人の口からも繰り返し語られています。グループの看板を背負い続ける責任感と、自身の魂に嘘をつけないという表現者としての誠実さの狭間で、清木場は苦渋の決断を下しました。
その証拠に、脱退後も2人の個人的な信頼関係が途絶えることはありませんでした。決定的な瞬間となったのが、2016年8月28日、ATSUSHIのソロドームツアー『IT'S SHOW TIME!!』の東京ドーム最終公演です。シークレットゲストとして清木場俊介がステージに姿を現した瞬間、4万5,000人の観客から割れんばかりの歓声とどよめきが沸き起こりました。
EXILE We Will ライブ ネットの反応を検証すると、当時X(旧Twitter)ではトレンド首位を独占し、2026年の現在に至るまでYouTubeのアーカイブ映像やSNSの切り抜きに対して「2人が目を合わせて歌う姿に涙が止まらない」「10年越しに『あの場所』の意味が完結した」といった熱い書き込みが絶えません。涙で歌声を詰まらせるATSUSHIの肩を清木場が抱き寄せ、共に『We Will ~あの場所で~』を熱唱したあの光景は、2人の間に流れる絆が本物であったことを満天下に証明しました。