1980年代から1990年代にかけてミスタードーナツの顔として一世を風靡したのが、イラストレーター原田オサム氏の手掛けた「OSAMU'S GOODS」だ。ポップでアメリカン、しかしどこか切なく洗練された男の子「JACK」や女の子「JILL」のキャラクターは、当時の若者や主婦層の心を掴んで離さなかった。
当時配布されたマグカップやマグ皿は、単なる宣伝用の景品ではなく、卓越したデザイン美学に基づいて緻密に作られていた。淡いペールトーンの色彩設計や、持ったときの手触りの良さ。それらは日常のカフェタイムを少し特別なものに変えるマジックを持っていたのだ。デザイナー自身のこだわりが詰まったプロダクト群は、今なお色あせることのない魅力を放っている。