質感表現をさらに一段階引き上げるヒントは、卓越した背景美術と光の表現で知られるイラストレーターの吉田誠治氏の技法にも通底している。物体そのものを描くだけでなく、「そこにある空気や光源の位置」をどう定義するかという視点だ。
デジタルペインティングにおいて、ディテールを描き込みすぎると、かえって硬い印象を与えてしまう。吉田氏の提唱するパースや陰影のロジックをスイーツに応用すれば、輪郭をわずかにぼかして空気になじませる手法が有効に働く。溶けかけのクリームが放つウェットなツヤと、コーンのドライな質感。この対比こそが、画面にドラマチックな説得力を吹き込む。