現代、楽譜を取り巻く環境は再び巨大な転換期を迎えている。2000年代以降、パブリックドメインの楽譜をデジタルアーカイブ化するIMSLP(国際楽譜ライブラリープロジェクト)の登場により、世界中の誰もが数万点におよぶ歴史的スコアへ無料かつ瞬時にアクセスできる環境が整った。人類の宝とも言える貴重な直筆譜も、ユネスコをはじめとする文化保全プロジェクトや各国の図書館のオープンデータ化によって、手元のタブレット端末で拡大観察できる。
さらに、Apple Musicに代表される最新の音楽ストリーミングやインタラクティブな楽譜アプリは、音源の再生に同期してリアルタイムで楽譜がスクロールし、パートごとの音量を自由に変更できる体験を提供している。紙とインクの時代から、動的なデータへ。古代の石碑から始まった音の記録は、デジタル時代の進化によって完全に時空の制約から解き放たれた。楽譜の歴史はここで終わらない。AIによる演奏採譜や動的変化を取り込みながら、楽譜は今も人類の表現の最前線を更新し続けている。 (出典: 楽譜 歴史(Yahoo!ニュース))
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