ホールでの生演奏にとどまらず、メディア出演やデジタル配信からの副次収入も団員の懐に影を落とす。古くはNHK-FMをはじめとするラジオ・テレビの放送出演料が貴重な収入源であった。
現在はストリーミングの時代だ。東京交響楽団は先進的なデジタル戦略を採用しており、Naxos Music Libraryでの音源提供やSpotifyなどの主要プラットフォームにおける音源配信を精力的に展開している。ただし、サブスクリプション型配信による再生単価は極めて小さく、音源印税が直接団員の給与を劇的に押し上げるまでには至っていない。配信は収益化というよりも、ブランド認知度向上と新規公演への集客ツールとしての役割が強いのが現状だ。