節分のイラストを選ぶ際、定番として描かれるのが赤鬼と青鬼です。日本の民話『泣いた赤鬼』でもおなじみのこの2体ですが、仏教の教えである「五蓋(ごがい)」という煩悩の概念に深く根ざしていることをご存じでしょうか。
古来、節分で退治される鬼の「色」には、人間が持つ心の弱さや悪意が投影されています。節分の赤鬼・青鬼イラストを行事のしおりや掲示板で紹介する際、それぞれの意味を添えると、行事の教育的価値が格段に深まります。
赤鬼は「貪欲(強欲・執着)」を表します。すべての悪心の象徴とされ、自分自身の欲望に打ち勝つという意味を込めて豆をぶつけます。一方、青鬼は「瞋恚(怒り・憎しみ)」を意味し、他者への不満や自分勝手な怒りを鎮める対象とされています。ちなみに、寺社によってはこれに「黄(執着)」「緑(怠け心)」「黒(疑い)」を加えた五色の鬼が登場する儀式も存在します。
行事だよりのコラム欄に「赤鬼は欲張りな心、青鬼は怒りんぼうな心。みんなの心の中の鬼を豆まきで追い払おう」と一言添えるだけで、子どもたちにとって節分がより身近で意味のある体験へと変わります。