レコード会社の反応も決して芳しいものではなかった。当時のワーナー・ブラザース・レコードの経営陣は、大ヒットを連発していた過激なギターサウンドからの方向転換に強い懸念を抱いていた。「ファンが求めているのはエディのライトハンド奏法であって、キーボードではない」という圧力が押し寄せた。
だが、ヴァン・ヘイレンのメンバーたちは妥協を許さなかった。完成したアルバム『1984』は、多様な音楽性を貪欲に取り込んだ意欲作となり、ワーナー・ブラザース・レコードの懸念を吹き飛ばす爆発的な売り上げを記録する。シングルカットされた『Jump』は、Billboard Hot 100で5週連続全米1位という金字塔を打ち立てた。