「単発のネットバズ」で終わる芸人と、長年愛されるエンターテイナーを分かつ最大の要素はライブでの動員力だ。今年春に行われた単独ライブツアーのファイナル、日本武道館公演のチケットは、一般発売開始からわずか数分でソールドアウトとなった。画面越しのアナログな笑いが、巨大な生エンターテインメントへと結実した瞬間だった。
会場を埋め尽くした超満員の観客が見たのは、画面で見る以上にアグレッシブで、緻密に計算されたコントとトークの応酬だった。映像配信では伝えきれない、生身の人間が放つ熱量とグルーヴ感。劇場叩き上げの意地と誇りが、そこには確かに存在していた。