鈴木誠也選手が海を渡った際、日米双方のメディアに最も大きな衝撃を与えたのがその劇的な体格変化でした。2026年のカブス春季キャンプに合流した際、ユニフォームの上からでも一目でわかるほど発達した大胸筋や三角筋のボリュームは、現地シカゴの記者たちから「まるでアメフトのラインバッカー」「ギリシャ神話の彫刻のようだ」と驚きをもって報じられました。
広島時代からすでにNPB屈指のパワーヒッターとして知られていましたが、当時の体重は概ね94〜96kg前後。これでも日本球界では屈指の大型外野手でしたが、メジャー挑戦にあたって鈴木選手はさらなる体重増を決断します。移籍1年目のキャンプイン時には自己最重量となる106kg超までバルクアップを敢行しました。
この増量の背景には明確な戦略が存在します。メジャーリーグの平均球速は年々上昇しており、手元で激しく変化する高速シンカーやカットボールが日常的に投げ込まれます。バットの芯をわずかに外されてもスタンドへ叩き込む推進力、そして何より年間162試合の過密日程と過酷な長距離移動に耐えうる「衝撃吸収力」を備えるため、意図的に肉体の絶対量を引き上げたのです。