狭い庭を日常的に活用するうえで最大の障壁となるのが、隣家の窓や道路からの視線だ。プライバシーを守るために狭小庭園へ目隠しフェンスを設置する際は、囲まれ感による圧迫感をいかに排除するかが成否を分ける。
フェンスの高さを決める際は、周囲の視線が通るピンポイントのライン(床から約1.6m〜1.8m)だけを遮る設計が望ましい。隙間のない完全遮光の板材を選ぶと光と風が遮られ、庭が暗く重たい印象になってしまう。板と板の隙間を10mm〜15mm程度確保したルーバー構造や、すりガラス調のポリカーボネートパネルを取り入れることで、採光を保ちながら視線だけを巧みに遮断できる。
カラーリングは、光を反射して空間を明るく見せるオフホワイト、または植栽の緑が美しく映えるダークグレーや木目調のグレージュが適している。境界を曖昧にする色使いを選ぶことで、庭の輪郭が外側へと溶け込むような視覚効果を得られる。