市川美織のアイドルキャリアにおける最大の転機となったのが、2014年の「AKB48グループ大組閣祭り」におけるNMB48への完全移籍です。当初は東京出身の彼女が単身大阪へ拠点を移すことに対して、ファンコミュニティ(SNSや掲示板等)では「左遷ではないか」「キャラが関西で通用するのか」といった不安視する声が渦巻いていました。
しかし、この移籍の背景には、AKB48内で「フレッシュレモンのキャラクター消費」が行き詰まりを見せていたことへの打破戦略がありました。本人も当時のインタビューで「東京では決められた殻を破れずにいた。大阪の貪欲なお笑いと舞台の熱量の中で、自分を壊して鍛え直したかった」と語っています。
NMB48の現場では、先輩後輩の垣根を越えた厳しいツッコミとリアクションが求められました。市川はそこで臆することなく体を張り、自虐やボケの精度を磨き上げました。結果として、関西のファン層から「みおりんはガッツがある」「ただのブリッ子じゃない」と絶大な信頼を獲得。グループ内での存在感を不動のものとし、2018年春の卒業コンサートまで中心メンバーとして走り抜ける原動力となったのです。