お二人の出会いは、学習院大学のキャンパス内にある書店でした。法学部に在籍されていた秋篠宮さま(当時は礼宮文仁親王)が、文学部心理学科に在学していた1学年下の紀子さまに声をかけられたことがきっかけと伝えられています。
その後、秋篠宮さまが主宰された学内サークル「自然文化研究会」の活動を通じて親交を深められました。キャンパスの学食で談笑する姿や、サークルの仲間とともに各地を訪れる中で、お互いへの信頼を育まれていったと当時の関係者は述懐しています。秋篠宮さまからのプロポーズは、大学近くの目白駅周辺の信号待ちの最中という、あまりにも自然体でドラマチックなエピソードとして語り継がれています。
当時、紀子さまの父親である川嶋辰彦氏は学習院大学経済学部の教授を務めており、一家は大学構内にある教職員用宿舎で暮らしていました。この住まいが3LDKの間取りであったことから、マスコミ各社はこぞって「3LDKのプリンセス」というキャッチコピーを用いました。旧華族や大富豪の令嬢ではなく、真面目な学者家庭で質素に育ったお嬢様が宮家に嫁ぐという構図は、バブル経済絶頂期にあった日本社会に新鮮な驚きと強い親近感を与えたのです。