今季のランウェイを彩ったのは、原点回帰とも言える力強いナチュラル志向だ。かつての派手なネオンカラーやアースカラーとは一線を画し、鮮烈なボタニカルグリーンとクリーンなホワイトの対比が主役に躍り出た。東京ファッションウィークでも、多くのデザイナーがオーガニックコットンやリサイクル素材を用いたコレクションを提示。ランウェイ全体がまるで光の差し込む森林のような空間演出に包まれた。
スタイリストの重留氏はこう分析する。「白はカンバスであり、緑は生命力そのもの。身に纏うだけで心が整う感覚を、買い手自身が敏感に感じ取っている。機能性だけでなく、精神的な安心感を求める現代人のニーズにこの配色が合致した結果だ」。ストリートに目を向けても、白のスニーカーに深いグリーンのアウターを合わせる軽快なスタイルが世代を問わず広がっている。