スペインはヨーロッパ主要国の中でも凶悪犯罪の発生率が比較的低い国として知られています。しかし、日本人旅行者をターゲットにしたスリや置き引き、ひったくりといった財産犯罪は依然として大都市を中心に多発しています。楽しい旅の思い出を一瞬で台無しにしないためにも、観光局や在外公館が呼びかける安全対策を身体に叩き込んでおく必要があります。
特に注意を要するホットスポットは、バルセロナのランブラス通りや地下鉄車内、サグラダ・ファミリア周辺、マドリードのプエルタ・デル・ソルやアトーチャ駅構内です。犯罪グループは単独ではなく複数人で行動し、「服が汚れている」と声をかけて気を引くケチャップスリ、偽警察官を装った所持品検査、アンケートを装った署名詐欺など、手口は年々巧妙化しています。
被害を防ぐための基本原則は明快です。スマートフォンをズボンの後ろポケットに入れたまま歩かないこと、カフェやレストランのテラス席で荷物を足元や隣の椅子に無防備に置かないこと、そして移動時はファスナー付きのバッグを体の正面で抱え込むように持つことです。万が一に備え、クレジットカードの緊急連絡先やパスポートのコピー、在スペイン日本国大使館・総領事館の緊急連絡先をスマートフォン以外のメモ帳にも控えておく体制を整えておきましょう。