2人の出会いは、皮肉にも布袋寅泰の前妻であったロックシンガー・山下久美子を介したものでした。1980年代後半、今井美樹は山下久美子と大親友の間柄であり、互いの自宅を行き来するほどの深い交流がありました。その縁から、布袋が今井の音楽プロジェクトにギタリストやコンポーザーとして参加するようになります。
音楽制作を通じて2人の距離は急速に縮まり、布袋がプロデュースを手掛けた1996年のシングル『PRIDE』は、累計売上160万枚を超えるメガヒットを記録しました。「私は今 南の風に吹かれて走っている」という歌い出しで始まる同曲は、今井美樹の代表曲であると同時に、2人の許されざる関係性の深まりを象徴する楽曲としても世間の耳目を集めました。現場スタッフの証言によると、レコーディングスタジオでの2人の集中力と親密な空気感は、周囲が圧倒されるほど特別なものだったと伝えられています。