無口で無表情なクマ「ブラウン」と、感情豊かなウサギ「コニー」。2010年代初頭、テキストチャットの補助ツールとして生まれたこれらのキャラクターは、言葉の壁を軽々と飛び越えるコミュニケーションの共通言語となった。文字だけでは伝えきれない微細な感情のニュアンスを代弁する存在として、アジア全域で急速に普及していった歴史は記憶に新しい。
だが、真の転換点はデジタル世界から物理世界への進出にあった。デジタルコンテンツの枠を飛び出し、立体的なグッズ展開や大型店舗の展開を本格化させたことで、彼らは画面の中の存在から生活の一部へとシフトしたのである。