トレードマークである立派なもみあげと、ダンディで彫りの深いルックス。尾崎紀世彦のビジュアルは、当時の芸能界でも異彩を放っていた。ハーフのような端正な顔立ちと、どこか哀愁を帯びた大人の男の渋さは、女性ファンのみならず、多くの男性からも憧れの対象となった。
彼は単に歌が上手い歌手というだけでなく、自身の魅せ方を熟知したエンターテイナーでもあった。ステージ上での堂々とした立ち振る舞いや、仕立ての良いスーツを着こなす姿は、まさに昭和の「伊達男」そのもの。そのビジュアルイメージは、彼のダイナミックな歌声をさらに引き立てる重要な要素だった。