日光の代名詞でもある「湯波(ゆば)」。京風の「湯葉」と異なり、波状の厚みと濃厚な豆乳の旨味が特徴の伝統食材だが、いまその調理法が劇的な変貌を遂げている。
門前町に店を構える老舗とパリ帰りの若手シェフが組んだビストロでは、引き上げ立ての生ゆばに栃木県産「とちぎ和牛」の極上コンソメと焦がし発酵バターを合わせた一皿を提供。口に含んだ瞬間、とろけるような滑らかさと重厚なコクが広がり、これまでの和風出汁のイメージを鮮やかに裏切る。「引き上げ湯波」の可能性を極限まで広げたこの新メニューは、早くも国内外の美食家たちの間で予約困難な名物となっている。