あらゆる映像作品がサブスクリプションで手に入る時代に見えるが、実際には配信プラットフォームのラインナップには明確な偏りと限界が存在する。そこに宅配DVDレンタルの独自価値が残されている。
映画史に残る宮崎駿監督の旧作アニメーションや『君たちはどう生きるか』、世界的評価を獲得したクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』といった話題作は、配信契約の権利関係や公開ウィンドウの都合上、見放題サービスから外れている期間が長い。加えて、昭和期の名作ドラマや単館系のカルト的邦画、権利が複雑に絡み合う旧作コンテンツは、デジタル化すらされずにディスク媒体としてのみ保管されている例が多い。映像配信サービスをどれだけ探しても見つからなかった幻の作品にアクセスできる点こそ、物理メディアを郵送で取り寄せられる最大の強みだ。