トマト缶特有の強い酸味が少し気になるという人も少なくない。その酸味をまろやかな「コク」へと変換させるのが、隠し味のテクニックだ。定番のウスターソースやケチャップはもちろんのこと、意外な相性を誇るのが「味噌」や「醤油」といった日本の伝統発酵調味料である。トマトに含まれるグルタミン酸と、発酵調味料の旨味が合わさることで、味の奥行きが飛躍的に高まる。
さらに、一食分あたり小さじ1杯のはちみつやバナナのすりおろしを加えることで、自然な甘みがプラスされ、子供から大人まで楽しめるマイルドな味わいに変化する。スパイスの角を丸くし、全体の調和をもたらす隠し味の探求もまた、この料理の醍醐味だ。