ガイドブックに載るような有名チェーンや観光地の大規模店を抑え、都市の路地裏や住宅街にひっそりと佇む小型の和食店が今、絶大な支持を集めている。背景にあるのは、本物志向の強まりと「一期一会の体験」を求める消費者の心理だ。
地方都市はもちろん、東京や大阪の繁華街から一歩外れたエリアには、店主一人または夫婦で切り盛りするような小規模な割烹や小料理屋が点在している。そうした店では、その日の朝に市場で仕入れた極上の魚介や、農家直送の旬野菜を使った料理が手頃な価格で振る舞われる。大規模店舗では決して真似できない濃密な食体験こそが、検索画面の向こう側に眠っている。