初代『ポケットモンスター 赤・緑』において、この選択は単なる好みの問題にとどまらず、ゲーム全体の「難易度選択」としても機能していた。
最初のジムリーダーであるタケシ(岩タイプ)、続くカスミ(水タイプ)に対して、草属性のフシギダネを選べば圧倒的有利に攻略を進められる。一方でヒトカゲを選んだプレイヤーは、序盤から険しい茨の道を歩むことになった。岩タイプに対して火属性の攻撃が通らず、苦戦を強いられた子どもたちは多かったはずだ。
難易度設定の選択肢を露骨なメッセージとして提示するのではなく、物語の相棒を選ぶというストーリー体験の中に自然に溶け込ませた点に、当時の開発陣の計算高さが伺える。