「夕食まであと15分しかない」という場面で役立つ裏技が、水産関係者も推奨するカツオのたたきの温水塩水解凍です。
方法は極めてシンプルです。約40℃のぬるま湯に対して食塩を3%(水1リットルに対して塩30g=大さじ2弱)を溶かします。パックから取り出したカツオを、この温塩水に直接浸して表面を優しくなでるように2〜3分洗います。
この手法には2つの科学的メリットがあります。1つは、海水と同じ3%の塩分濃度にすることで浸透圧のバランスが保たれ、魚体からの旨味流出を防げる点。もう1つは、表面に付着した酸化皮膜や冷凍焼けした微細な油分、臭み物質だけをぬるま湯が洗い流してくれる点です。引き上げた後はすぐに冷水(または氷水)に10秒ほど潜らせて表面を引き締め、ペーパーで水気を拭き取れば、冷凍かつおのたたきの急ぎ解凍方法として驚くほどのクオリティを発揮します。
💡 臭みをさらに抑えるプロの隠し技:ペーパーで水分を拭き取る際、キッチンペーパーに料理酒または清酒を数滴染み込ませて表面を軽く撫でるように拭くと、アルコールの共沸効果によって魚臭成分が揮発し、料亭仕込みの澄んだ味わいに変化します。