ピアノ学習者が最も陥りやすい落とし穴が、「ダンパーペダルを踏みっぱなしにして音を繋ぐ」という擬似的なレガートです。ペダルだけに頼ると、和声が混ざり合って音が濁るだけでなく、打鍵のばらつきが隠れてしまい技術が向上しません。真のレガートは、鍵盤に触れる指先で作る「指レガート(フィンガー・レガート)」から始まります。
ピアノ レガート 弾き方 コツの根幹は、「体重のバトンタッチ」と「鍵盤のリリース速度」のコントロールにあります。
- 重さの移行(ウェイト・トランスファー):前の指を上げるタイミングと、次の指が鍵盤の底に到達する瞬間を完全に一致させます。指の力で押し込むのではなく、腕の重みを隣の指へと静かに移動させる感覚を持ちます。
- 数ミリ秒の音のオーバーラップ:前の音の鍵盤が完全に上がりきる直前に次の鍵盤を下ろすことで、音の継ぎ目を無くします。ただし、重なりが長すぎると不協和音になるため、耳で響きをシビアにモニタリングすることが不可欠です。
- 正しいレガート ペダリング(シンコペーション・ペダル):打鍵と同時にペダルを踏むのではなく、「鍵盤を弾いた直後に踏み替え、次の打鍵の瞬間に足を上げてすぐ踏み直す」動作を徹底します。これにより、指のレガートを損なわずに豊かな倍音を付加できます。
おすすめのレガート奏法 練習法としては、ハノンやスケールをテンポ50〜60程度の超スローテンポで弾き、ペダルを一切使わずに「2音間の音量と音色の均一性」だけを聴き分けるトレーニングが極めて効果的です。