アニメ第2期以降や原作本編において、乙骨が再び「リカちゃん」と叫び巨躯の怨霊を呼び出すシーンを見て、「里香は成仏していなかったのか?」「また呪い直したのか?」と混乱する読者が少なくありません。しかし、これは明確な誤解です。
本編に登場するカタカナ表記の「リカ」は、祈本里香の成仏時に彼女自身の遺志によって乙骨へと遺された外付け術式です。魂自体はすでに輪廻の輪へと還っており、現在のリカは乙骨の呪力を動力源とする自律型式神のような存在として機能しています。里香の魂を再び縛り付けているわけではないため、乙骨が道徳的な罪を背負っているわけではありません。
それでもなお、本編のリカが乙骨を必死に守ろうとし、戦闘中に涙を流すような仕草を見せるのは、里香が乙骨に遺した「愛の残滓」が術式の根底にプログラムされているからに他なりません。