「単なる加齢による衰えだと思っていたら、パーキンソン病だった」というケースは医療現場で後を絶ちません。多くの一般認識では「安静時に手が小刻みに震える(振戦)」が代名詞とされていますが、発症初期には震えが現れないタイプ(無動・固縮優位型)も全体の約3割存在します。
実際の発症初期には、本人が無自覚なまま周囲が「最近すり足で歩いている」「声が小さくなって聞き取りにくい」「まばたきが減って怒っているように見える(仮面様顔貌)」といったパーキンソン病の表情の変化や仕草の違和感に気づくケースが極めて多く報告されています。こうした軽微な変化を「年齢のせい」と片付けてしまうことが、診断の遅れを招く最大の要因です。