時計の針を2026年7月14日未明へと巻き戻します。東京都文京区湯島のホテルにおいて、30代女性に対する不同意性交の疑いで、佐野海舟選手および知人男性2名が警視庁本富士警察署に逮捕されました。鹿島アントラーズからマインツへの完全移籍が発表されたのが同月3日。欧州挑戦へ旅立つ直前の送別会後に発生した事件は、日本サッカー界のみならずドイツ現地でもトップニュースとして扱われました。
当時、捜査関係者のリーク情報として「容疑を認めている」といった断片的な報道が飛び交い、契約解除や損害賠償請求の可能性まで取り沙汰されました。ところが、逮捕から勾留満期を迎える前の7月29日に佐野選手は釈放。続く8月上旬、東京地検は佐野選手を含む3名全員に対して正式に不起訴処分を下しました。
検察が公判請求(起訴)を行わず捜査を終結させたことで、法的な刑事責任を問われるプロセスは完全に終了。佐野選手はマインツのクラブ関係者と代理人同席のもとで事実関係のヒアリングを受け、同年8月中にドイツへ渡航してプレシーズントレーニングへと合流を果たしました。