ゴルフファンの間で頻繁に混同されるのが、関西の「よみうりカントリークラブ」と関東の「東京よみうりカントリークラブ」の関係性です。両者は読売グループの流れを汲む名門同士ですが、設計者、立地、そして開催されてきたトーナメントの歴史において明確な個性の違いが存在します。
特に男子ツアーの年間最終戦である「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の開催コースとしてテレビ中継されるのは、東京都稲城市に位置する「東京よみうりカントリークラブ」です。名匠・井上誠一が設計した東京よみうりは、すり鉢状の難関18番ショートホールで有名ですが、一方の兵庫・西宮にある「よみうりカントリークラブ」は、関西ゴルフ界の巨匠・上田治が手掛けたダイナミックなロングコースとして独自の地位を確立しています。
このように設計思想を比較すると、上田治特有の「大地を削り出し、自然のアンジュレーションをそのまま活かした雄大な設計」がよみうりカントリークラブ最大の魅力であることが浮き彫りになります。東西の名門が放つキャラクターの違いを理解しておくことは、コース選びや接待時の話題作りにも欠かせない教養といえます。