日本中を揺るがす転機が訪れたのは、2013年5月のことです。当時中学3年生(14歳)だった橋本環奈は、福岡市博多区の商業施設「博多リバレイン」で開催された無料イベントのステージに立っていました。
激しいダンスの合間、髪をなびかせながら跳躍し、笑顔を見せた一瞬を捉えたのが、アイドルファンでありアマチュアカメラマンの「博多のタケ」氏でした。彼がブログや画像掲示板に投稿した写真は、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)やTwitter(現X)で瞬く間に拡散。「天使すぎる」「千年に一人の美少女」というキャッチコピーとともに、数日のうちに数百万件のリツイートとPVを記録しました。
写真の拡散直後、Rev. from DVLの公式サイトやアクティブハカタのサーバーはアクセス集中によりダウン。全国ネットの朝の情報番組や週刊誌が福岡に殺到し、彼女のアイドル時代の動画や過去の出演歴が一斉に掘り起こされる社会現象へと発展しました。このバイラル拡散は、SNSのアルゴリズムがローカルタレントを一気にナショナルタレントへ押し上げた、日本のソーシャルメディア史における象徴的事件として位置づけられます。