映画『悪人』『怒り』などで知られる李相日監督がメガホンをとった映画『国宝』。本作で吉沢亮が演じたのは、任侠の家に生まれながら数奇な運命をたどり、歌舞伎の世界で芸の頂点を目指す主人公・立花喜久雄です。一方の横浜流星は、歌舞伎の名門に生まれ、生まれながらにして将来を嘱望された御曹司・大垣俊介を演じました。
血統を持たぬ天才と、名門の重圧を背負うサラブレッド。対極の境遇にある2人が、芸の道を競い合い、互いを高め合っていく姿は圧巻の一言です。本格的な女方・立役の舞踊を身につけるため、2人は撮影前から長期にわたる過酷な歌舞伎稽古に専念しました。指先のわずかな角度から歩き方、呼吸法に至るまで徹底的に叩き込み、吹き替えなしで挑んだ舞台シーンの迫真性は、歌舞伎関係者からも絶賛を集めました。