実刑判決を受けた人物が政治の表舞台から完全に退場するのが通例である中、チョ・グク氏は驚くべき復活劇を演じました。2026年4月の第22代総選挙を前に、自らの名前(曺国=チョ・グク、韓国語で「祖国」と同音)を冠した新党「祖国革新党(チョグク革新党)」を結党したのです。
記者会見や支持者集会で彼は、「尹錫悦検察独裁政権の早期終結」を前面に掲げ、自らを「検察権力の不当な刃によって家族を惨殺された犠牲者」として演出しました。この鮮明な対決姿勢が、尹政権に強い不満を抱く進歩派強硬層の琴線に触れました。
選挙結果は誰もが予想しなかった大躍進でした。祖国革新党は比例代表選挙で得票率24.25%を獲得し、12議席を確保して国会第3党へと躍り出たのです。チョ・グク氏自身も比例順位2位で当選し、見事に国会議員バッジを胸に付けました。
しかし、韓国世論の反応は極めて二極化しています。世論調査データやSNSの反応を分析すると、40代から50代の進歩層からは「検察の暴走に立ち向かう闘士」として絶大な熱狂を集める一方、20代・30代の若年層や中道層からは「自らの入試不正を棚に上げ、政治的被害者面をする偽善者」「法秩序を軽視するポピュリズム」と冷ややかに見なされています。特に就職難や過酷な受験競争に直面する若者層におけるアレルギー反応は依然として根深いものがあります。