黒羽盗一の人物像を語るうえで欠かせないのが、類まれなる家族との絆です。妻の黒羽千影(くろば ちかげ)は、かつてパリを中心に世間を騒がせた伝説の大怪盗「ファントム・レディ(怪盗淑女)」その人です。盗一は彼女を窮地から華麗に救い出し、怪盗稼業から引退させたのちに結婚したという、極めてロマンチックな過去を持ちます。
千影は盗一が生存している事実を早い段階から把握しており、海外で暮らしながら夫の暗躍をサポートしています。夫婦の間には今なお深い信頼関係が結ばれており、快斗を怪盗として自立させるための教育方針でも阿吽の呼吸を見せています。
また、盗一が快斗に授けた「何があってもポーカーフェイスを忘れるな」という教えは、快斗が怪盗キッドとして数々の修羅場をくぐり抜ける際の絶対的な信条となって息づいています。