最終章の評価を大きく分ける象徴的な要素が、主人公モンキー・D・ルフィの覚醒形態である「太陽の神ニカ(ギア5)」の描写です。ワノ国編の終盤で初登場したこの力は、従来の「ゴムゴムの実」が実は「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」であったという衝撃の設定変更を伴うものでした。
このニカ化バトルに対する読者の反応は真っ二つに割れています。
批判的な立場をとる読者の主張は、「シリアスな命懸けの戦いなのに、目が飛び出したりコミカルな効果音が多用されたりして緊迫感が削がれる」「主人公補正を超えた後付けの神話属性に感情移入しづらい」という点に集約されます。泥臭く限界を超えて拳を振るってきたルフィの泥臭いバトルを愛してきたファンほど、カートゥーン調の無敵バトルに強い違和感を覚える傾向があります。
一方で肯定派からは、「重苦しい世界観の闇を吹き飛ばす、原点回帰の自由で痛快なアクション」「尾田栄一郎先生が描きたかった漫画本来の楽しさが詰まっている」と絶賛されており、最新話のバトル演出が更新されるたびにX(旧Twitter)では激しい論争が巻き起こっています。