日本中の度肝を抜いた名フレーズが誕生したのは、1990年(平成2年)10月の放送開始にまで遡ります。当時、東映フライヤーズ(現・北海道日本ハムファイターズ)の元プロ野球選手であり、映画やドラマで悪役スターとして名を馳せていた悪役商会の八名信夫氏が起用されたことが、すべての始まりでした。
当時の特番インタビューや自著・手記で語られた現場の証言によると、当初用意されていた演出プランは「健康的な笑顔で商品をアピールする」という、ごくありふれたものでした。しかし、撮影現場で八名氏の前に出されたのは、水や甘味料で薄められていない搾りたての冷凍生ケール青汁そのものでした。
撮影本番、グラスを一気に煽った八名氏は、強烈な青臭さとえぐみに襲われ、喉が反射的に拒縮。カメラが回り続ける中、取り繕う間もなく顔をクシャクシャに歪め、思わず口をついて出た本音の言葉が「まずい!」でした。
現場が凍りついた直後、八名氏は役者としての気概と「せっかく身体に良いものを作ってくれたのだから」という敬意から、すかさずグラスを差し出して「……もう一杯!」と続けたのです。この刹那の機転こそが、30年以上の時を超えて愛されるキラーワードが誕生した決定的な瞬間でした。