『魔法少女まどか☆マギカ』におけるキャラクターの戦闘能力議論は、作品の持つ緻密な設定ゆえに今なお熱い議論が交わされている。作中における圧倒的なパワーバランスを客観的に検証すると、その階層構造は明快だ。
最高峰に位置するのは、すべての魔女を誕生前に消滅させる概念となった「概念まどか(アルティメットまどか)」と、その概念から人間の鹿目まどかを強引に引き裂き、世界を再改変した「悪魔ほむら」の二大存在である。宇宙規模の因果を書き換えるこのふたりは、もはや単なる能力者の域を完全に脱している。
それに次ぐ戦闘能力を持つのが、時間停止という絶対的な初動アドバンテージと圧倒的な兵器群を操る「通常時の暁美ほむら」、そして長年の経験値とマスケット銃の連射、拘束魔法を網羅するベテラン魔法少女の巴マミだ。単体での破壊力においては佐倉杏子や美樹さやかが続くが、戦闘の行方を左右するのは純粋な武力だけではなく、彼女たちの精神状態とソウルジェムの穢れ度合いである点が深遠である。