一口にサークルと言っても、その生態系は多様だ。自分の研究スタイルや目的に応じて適切なコミュニティを選ばなければ、かえってストレスを増やすことになる。
1. 学内の既存サークル(学部生主体)
最も身近な選択肢だ。運動系、文化系、音楽系などジャンルは多岐にわたる。大学院生の受け入れに寛容なサークルも増えているが、基本的には18〜22歳の学部生が主導権を握る。週3〜4回の練習を義務付けるハードな運動部よりは、月数回や自由参加形式の文化系・エンタメ系サークルが現実的だ。
2. インカレ・学外コミュニティ
複数の大学が集まるインカレサークルや、地域主導のサークルだ。自身の所属大学という狭い枠組みから飛び出すことで、全く異なる人間関係を構築できる。研究室の噂話や学内の人間関係から完全に切断された環境を求める院生に好まれる。
3. 社会人サークル
スポーツや読書会、ボードゲームなど、社会人が休日や平日の夜に集まるコミュニティである。大学院生は「学生」でありながら「大人の落ち着き」を備えているため、社会人サークルに馴染みやすい。多様な業界で働く社会人のリアルな声を聞けるため、後述するキャリア形成にも寄与する。
4. テック系・研究関連サークル
北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の「JAIST Tech サークル」に代表されるように、プログラミングやモノづくり、科学コミュニケーションに特化した集団だ。趣味と研究の境界線に位置し、互いの専門知識を持ち寄ってプロダクトを開発する。実利的なスキルアップを望む院生には最適な選択肢となる。