クロスステッチ自体は何世紀も前から存在する刺繍技法です。ヨーロッパでは中世から家庭用リネンやタペストリーの装飾として親しまれてきました。日本では明治時代に西洋の手芸として紹介され、昭和期には家庭科教育の一環として広まりました。
ワッペンとしての応用が注目され始めたのは2000年代以降です。ハンドメイドブームとSNSの普及が重なり、作品を共有する文化が定着しました。Instagram や Pinterest では「#crossstitchpatch」のハッシュタグで世界中の作品が公開されています。
従来の刺繍ワッペンは機械刺繍や専門業者への依頼が主流でした。対してクロスステッチワッペンは個人が家庭で制作可能です。特別な機材を必要とせず、針と糸と布があれば始められる手軽さが支持されています。制作過程そのものが瞑想的な効果をもたらすという研究結果もあり、趣味としての価値も認められつつあります。