衣類着脱介助で事故が起きやすいのは、立ち上がり、片足立ち、ズボンの上げ下げ、袖を通すために体をひねる場面です。高齢者はバランスを崩しやすく、少しの段差や床の滑りでも転倒につながることがあります。着替えは日常的な動作だからこそ、油断が入りやすいのです。
介助前には、床に物が落ちていないか、スリッパが滑りやすくないか、椅子が安定しているかを見ます。立位での着替えが不安定な人には、椅子やベッドに座ってもらう方法を選びます。ズボンや下着の着脱では、片足ずつゆっくり行い、必要に応じて手すりや介助者の支えを使います。
体調確認も欠かせません。めまい、息切れ、痛み、発熱、強い眠気がある日は、普段できる動作ができないことがあります。顔色や表情、呼吸の様子を見ながら進め、異変があれば無理をせず中止します。安全な介助とは、正しい手順を知っているだけでなく、中断する判断ができることでもあります。