アメリカの食を語る上で欠かせないのが、アメリカ南部のアフリカ系アメリカ人コミュニティから生まれたアメリカのソウルフードです。過酷な歴史的背景の中で、豚の骨や内臓、トウモロコシ粉、葉野菜などを知恵と工夫で美味しく調理したことが始まりとされています。
代表的な料理には、外はカリッと中はジューシーに揚げたフライドチキンと甘いワッフルを合わせ、メープルシロップをかけて食べる「チキン&ワッフル」や、豚の脂でじっくり煮込んだ「コラードグリーン(葉野菜の煮込み)」、ふんわりとした「コーンブレッド」があります。これらは単なる食事にとどまらず、家族やコミュニティの絆を確かめ合う文化的象徴です。
また、ルイジアナ州ニューオーリンズを中心に発展したケイジャン料理やクレオール料理も名高いアメリカ伝統料理です。魚介や肉、野菜をとろみのあるスープで煮込んだ「ガンボ」や、スパイシーな炊き込みご飯「ジャンバラヤ」は、フランス、スペイン、アフリカの文化が融合した唯一無二の味わいを持っています。