バイクや車のメンテナンス界隈で圧倒的な支持を集める2大定番ケミカル、ヨシムラの「ステンマジック」とワコーズの「メタルコンパウンド」。これらをチタンマフラーに使用する際にも、明確な使い分けのルールが存在します。
ヨシムラが誇るステンマジックは、本来ステンレスエキパイの頑固な茶焼けを化学反応と微粒子研磨で強力に除去するためのケミカルです。酸性成分を含んでおり、ステンレスの焼け取り性能は驚異的ですが、チタンマフラーの焼き色部分に塗布すると一瞬で酸化被膜を溶かして脱色させてしまいます。「グラデーションを維持したい箇所」には絶対に使えません。ただし、「一度すべての焼き色や汚れを完全にリセットし、均一な下地を作ってからバーナーで焼き直したい」というリフレッシュ作業においては、これ以上ない強力な下地処理剤として重宝されています。
一方、ワコーズのメタルコンパウンドは伸びが良く、金属表面のくすみを均一に整えるペースト状研磨剤として高い評判を誇ります。こちらもコンパウンド成分を含んでいるためグラデーション部分への直接使用は不可ですが、未着色のサイレンサー部分や、飛び石傷がついたパイプ裏側の汚れ落としには最適です。マフラー焦げ落としケミカルの評判をチェックする際は、「どの部分をどの状態にしたいのか」を見極める視点が不可欠です。