過酷な危機に瀕するウミガメを守るため、日本各地の沿岸部では地域住民、研究機関、ボランティアによる手厚い保護活動が展開されています。
台風の高波で流される危険がある巣や、観光客に踏まれる恐れのある場所にある卵は、専門の許可を受けた監視員の手で速やかに安全な「人工孵化場」へと移植されます。屋久島や御前崎をはじめとする主要産卵地では、夜間のパトロール体制が強化され、産卵状況のモニタリングと個体識別調査が続けられています。
砂浜を訪れる一般の観光客が守るべきマナーとして、以下のルール徹底が呼びかけられています。
- 夜間の砂浜でライトやスマホの光を照射しない:光に極めて敏感な親ガメは、わずかな明かりでも産卵を諦めて海へ戻ってしまいます。
- フラッシュ撮影の禁止:孵化したばかりの子ガメが方向感覚を失い、海へ向かえなくなります。
- 砂浜への車両乗り入れを避ける:砂が踏み固められると親ガメが穴を掘れなくなり、地中の卵が圧迫されて死滅する原因になります。
- 海岸のゴミを持ち帰る:子ガメがゴミに足を取られて海へ到達できなくなるリスクを未然に防ぎます。