オーケストラ内部の給料体系において、最も大きな格差を生むのが「役職(ポスト)」の違いです。オーケストラは完全なピラミッド型の職能社会であり、配置される席によって責任の重さと報酬が明確に差別化されています。
オーケストラの顔であるコンサートマスター(コンサートレディ)や各楽器のトップを務める東京交響楽団の首席奏者のギャラは、一般のトゥッティ奏者(セクション団員)と比較して1.5倍〜2倍近くの年収格差が生じることが珍しくありません。トップ奏者の場合、楽団からの支給額だけで年収800万〜1,000万円超に達するケースも存在します。
【オケ内部の主な序列と待遇差】
1. コンサートマスター:楽団の音楽的リーダー。個別年俸契約を結ぶことも多く最高水準の報酬。
2. 首席奏者(プリンシパル):各パートのソロ演奏を担当。役職手当や特別契約手当が手厚い。
3. 副首席・フォアシュピーラー:首席を補佐し、セクションを先導するポジション。
4. トゥッティ(一般団員):セクション全体を支える基礎要員。基本給テーブルに沿って昇給。
ソロパートを担うプレッシャーや、国際的知名度を持つゲスト奏者との契約形態によっても報酬額は変動します。圧倒的な演奏技術と音楽的統率力を認められたエリート奏者のみが、大台の1,000万円プレイヤーへと到達できます。