鷲神社(おおとりじんじゃ)は、親しみを込めて「おとり様」と呼ばれる。御祭神には、天日鷲神(あめのひわしのかみ)と日本武尊(やまとたけるのみこと)が祀られている。開運、商売繁盛、そして殖産興業の神様として、江戸の町衆から現代のビジネスパーソン、起業家まで、実に幅広い層から絶大な信仰を集めてきた。
武勇で知られる日本武尊が戦勝祈願のお礼に熊手を掛けたという伝承が、現在の熊手守りのルーツとされる。鷲が獲物を「鷲づかみ」にすることから、「福をかき集める」「運を鷲づかむ」という意味合いが強まり、いつしか商売繁盛を願う縁起物として熊手が広まっていった。伝統は単なる形式ではない。今も息づく人々の祈りそのものだ。