2019年の離婚発表時、ワイドショーや週刊誌で最も過熱したのが「100億円から200億円にのぼる全財産分与」というセンセーショナルな報道でした。たけし氏が身の回りの品だけを持って家を出たというエピソードも手伝い、前代未聞の慰謝料額として大きな話題を呼びました。
しかし、その後の取材や関係者の証言によって、実際のスキームが明らかになってきました。現実には現金100億円が一括で動いたわけではなく、世田谷区の豪邸(通称・等々力ベースを含む不動産)の所有権移転や、たけし氏の著作権・関連会社の資産管理権を幹子夫人側に残す形での合意でした。
たけし氏自身も後にテレビ番組や著書の中で「100億なんてあるわけない」と苦笑交じりに語っていますが、それでも不動産価値や諸権利を含めれば推定数十億円規模の資産分与であったことは間違いありません。40年間家庭を守り、事業を支え続けた妻に対する正当な対価としての決着でした。