黒田節の歌詞の意味とは?名槍日本号を呑み取った母里太兵衛の真相と歴史

黒田節の歌詞の意味とは?名槍日本号を呑み取った母里太兵衛の真相と歴史

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『黒田節』は、福岡藩(筑前黒田家)の武士たちの気風を称えた民謡です。もっとも広く歌われる1番と2番の歌詞、およびその現代語訳を確認してみましょう。

1番の歌詞と現代語訳:豪快な武士の矜持

【原詩】
酒は呑め呑め 呑むならば
日の本一(ひのもといち)の 此の槍を
呑み取るほどに 呑むならば
これぞ真の 黒田武士

【現代語訳】
「酒を飲むというのなら、これほど豪快に飲んでみよ。日本一と名高いこの槍を、酒の褒美として呑み取ってしまうほど見事に飲み干すならば、それこそが真の黒田武士である。」

「呑み取る」という言葉には、大盃の酒を豪快に飲み干すことと、相手の宝物である槍を手に入れる(奪い取る)という二重の掛け言葉が含まれています。ここでの「黒田武士」とは、単に酒が強いことだけを指すのではなく、どんな無理難題や挑発にも屈せず主家の威信を保つ気概を意味しています。

2番の歌詞と現代語訳:一転して風雅な教養の世界

【原詩】
峰の嵐か 松風か
訪ぬる人の 琴の音か
駒ひきとめて 立ち寄れば
爪音(つまおと)高き 想夫恋(そうふれん)

【現代語訳】
「山峰を吹き抜ける激しい嵐の音か、それとも松を揺らす風の音だろうか。いや、訪ねてきた旅人が耳にしたのは美しい琴の調べであった。馬を思わず引き止めて立ち寄ってみると、爪弾く音も高く響いていたのは、夫を慕う切ない調べ『想夫恋』であった。」

1番の武骨で豪快な世界観から一変し、2番では平安古典の風情が歌われます。『平家物語』などに登場する琴の名手・小督局(こごうのつぼね)の故事を題材にしており、武勇だけでなく高い教養と風雅な心を兼ね備えた武士の理想像が表現されています。

鈴木 陽菜
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鈴木 陽菜

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